バーチャルハムフェス2020 東北大アマチュア無線部特設ページ

1. はじめに

 バーチャルハムフェス2020の開催おめでとうございます。東北大アマチュア無線部JA7YAA/JH7YAAは皆様に私たちの活動を知っていただくために、バーチャルハムフェス2020に出展させていただくことにいたしました。コロナ禍では対面での活動が制限されていたため、私たちJA7YAAでは近年行ってこなかった新たな活動を行いました。本ページでは、そのような新な試みについてご紹介いたしますので、ご一読いただければ幸いです。今後はJARL主催/有志主催に問わず様々なオンラインイベントに積極的に参加していきたいと考えております。バーチャルハムフェス2020実行委員会の皆様におかれましてはこのような場を提供していただきありがとうございます。部員一同バーチャルハムフェスの成功を願っております。


2. 東北大アマチュア無線部の紹介

東北大学は八木・宇田アンテナの発祥地です。そのような歴史のある大学で活動しています。
東北大学アマチュア無線部では、アマチュア無線の運用だけでなく、電子工作、プログラミングなど様々な活動を行っています。
アマチュア無線の運用は部室からの通常交信だけでなく、コンテストへの参加、移動運用などを行っており、コンテストは全国規模のものを中心に、年数回行っています。 今年はコロナの影響で部として無線運用を行うことができず、個人で開局している部員でコンテストに参加したり、衛星通信に挑戦したりしています。
電子工作については、自作で無線機を制作したり、アンテナの自作など、既製品で対応できなければ作ってしまおうというノリで、部で所有している様々な測定器も活用しながら、様々な自作に挑戦しているところです。
現在は、コロナの影響で、移動運用など対面での活動はできない状況で、例年通りの活動はできない状況ですので、今年は、オンラインで部誌の作成や、勉強会などを中心に活動しています。

3. 東北大アマチュア無線部部誌 秋号の紹介

 コロナ禍においては、東北大学においても部活・サークル等の課外活動が制限され、対面での活動が制限されておりました。JA7YAAにおいてもオンラインでの活動が中心となり、コンテストや移動運用などの対面での活動はできなくなりました。例年行っていた活動ができなくなった代わりの活動として、今年度は部誌の執筆・編集・発行を行うことにいたしました。「新入生歓迎号」と題した第1号は7月に発行済みです。よろしければ、リンクよりご覧いただければと思います。そして、今回のバーチャルハムフェス2020に合わせて、秋号(第2号)を発行・公開いたします。内容は以下の通りです。リンク先よりご覧いただければ幸いです。

リンク

秋号
新入生歓迎号

目次(秋号)

アマチュア無線3級・4級の点数が面白いほどとれる 富沢いずみ
筆者の経験を踏まえた第3級・第4級アマチュア無線技士免許の勉強法について。3アマなら1週間程度の勉強で十分合格できる!?
アマチュア無線の交信 部員K
アマチュア無線を始めたてのころは「何をしゃべればいいのか?」と思うもの。具体的な交信内容、和文通話表やフォネティックコードについて解説。
東北大周辺のお手軽移動運用スポット JP7VTF
さまざまな場所に移動して交信を行う移動運用はアマチュア無線の醍醐味の1つ。筆者がよく出向く東北大周辺の移動運用場所についてご紹介します。
自作ログソフトを作ってみた 部員K
アマチュア無線での交信の記録が不可欠です。ネットを探せば優秀なログソフトが見つかるものの、筆者は使うだけではつまらなかったのか自分でログソフトを作ってしまいます。
デジタル変調方式について リー
いまだにアナログ変調が健在なのはAM/FMラジオとアマチュア無線ぐらいで他はデジタル変調方式に移行しつつあります。本稿では各種デジタル変調方式の概要についてご紹介します。
誤り訂正符号について JP7VTF
FT8をはじめとするWSJT系モードは簡便にDXを実現できることから人気を集めています。これはWSJT系モードに実装された誤り訂正符号技術の賜物です。本稿では最も初歩的な誤り訂正符号である繰り返し符号について解説します。
MATLABを用いたWSPRの生成:通信路符号化の例 部員W
WSJT系モードで遊んでいる人は多いけれど、中身がどうなっているかは意外と知られていません。本稿ではWSJT系モードの1つであるWSPRの信号生成についてプログラミング言語MATLABのコードを交えて解説します。
編集後記
発行者:JA7YAA学生代表 リー、編集長:富沢いずみ、記事執筆:JA7YAA部員一同

4. WSJT系新モード「FST4/FST4W」のプロトコルを読み解く

 近年、FT8をはじめとするWSJT系ディジタルモードが人気を博していますが、最近リリースされたWSJT-X v2.3.0より新モード「FST4/FST4W」が導入されました。本稿ではFST4/FST4Wのプロトコルについてプログラミング言語MATLABでの実装例を交えながら読み解いていきます。ちなみに、FST4/FST4WはFT4やFT8のプロトコルとかなり類似しています。FT8の仕組みに興味のある方などに読んでいただけると幸いです。今回のバーチャルハムフェスは「アマチュアは、進歩的であること」ということがキーワードですので、ディジタル信号処理や符号化などを施した先進的なディジタルモードであるWSJT系モードに関連した記事を掲載することにいたしました。なお、本稿は次号部誌に掲載予定で、今回公開するのは暫定版となります(部誌掲載時にはもう少しまともな記事に修正します)。
記事はこちら。

5. 最後に

 本ページでは最近の東北大アマチュア無線部JA7YAA/JH7YAAの活動についてご紹介させていただきました。一般の皆様、他大学でアマチュア無線をされている学生の方におかれましては私たちの活動について少しでも知っていただければ幸いです。コンテスト等でご交信の機会がありましたらよろしくお願いいたします。アマチュア無線をされている小・中・高校生の皆様におかれましては、ぜひ東北大に入っていただきアマチュア無線部で一緒に活動できればと考えております(このページをご覧になっている、私たちと同世代の方はだいぶ稀だと思われますが......)。現役東北大生の皆様におかれましては現在も部員募集中ですのでどうぞよろしくお願いいたします。

本文編集:JP7VTF、WEB編集:JP7VSW

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